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「酒どころ灘」を盛り上げる灘酒研究会の、歴史と未来への展望をご紹介します。
灘における酒造りの歴史は約400年前、1624年西宮における醸造が最初とされています。
江戸時代、港が近く、廻船に便利であったこと、海からの湿気と六甲おろしの寒気、播州の酒米が手に入りやすいなどから良い日本酒を造る条件が灘には揃っていました。そして、1840年に「宮水」が発見されると灘酒の人気は江戸を中心に全国に広がっていきました。
そんな酒造りに歴史のある灘で、1917年(大正6年)に「灘酒研究会」が発足。灘五郷および近隣地区の酒造技術者が集まり、日本酒醸造の技術向上に取り組んでいます。
現在、正会員80名、官学の学識経験者などからなる特別会員23名、名誉会員1名、団体会員4団体(※)となっています。
※平成28年4月現在
灘酒研究会は「灘研酒質審査委員会」を新たな一歩として発足させました。
魅力ある商品づくりをはじめお客様に安心して手に取っていただける灘酒を造り上げてまいります。そして将来は当委員会の審査基準・認定方法がより広く浸透していくようにしたいと考えています。
またこの活動を継続していくことがさらなる灘酒のブランドづくりと地元兵庫への貢献と考え、一同力を結集し、邁進します。
- 商品の酒質表現の適正性を審査し、お客様に安心して選んでいただける日本酒造りを推進する。
- 日本酒の原料である米に関する調査を通じ、
原料管理・醸造技術の向上に取り組む。
- 灘地域の水質を確保するため、
定期的な採水分析、採水地保全を行う。
- 幅広い視点から醸造を研究し、灘の酒造り
技術の伝承と向上を目指す。
- 様々な酒類の酒質を調査し、新酒質の研究と、酒質管理技術の向上に取り組む。
- 酒造りの技術的な分野に限らず、
企業活動全般の課題に取り組む。
- 会報の編集、発行を通じ、研究会活動の
成果・情報の共有化を推進する。