トップ > 酒質審査と表現内容の認定の流れ
詳細に定められた基準と審査で、認められた表現だけが使用されます。
灘酒の技術・品質向上を目指して90年以上の活動が続く「灘酒研究会」に「灘研酒質審査委員会」が新たに発足。伝統の技を受け継ぎ、最新の技術を身につけた醸造技術者が、企業の枠を超えて集結。主産地ならではのおいしい日本酒づくりと「品質保証」への取り組みを推進し、灘酒の新たな魅力を作り出して「酒どころ灘」を元気に盛り上げます。
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- 江戸時代から、酒どころとして醸造技術が培われた灘。現在近隣を含め200人の醸造技術者が、常に高品質で安定した味を造り出すために、日々切磋琢磨しています。
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- 灘研酒質審査委員会は、醸造の専門家として酒質の審査基準を制定。プロファイリング法による酒質評価と、灘を代表する技術者達の経験の両面から厳しい審査を行い、今まで各社の自主判断で行ってきた味と香りの表現を統一、認定します。
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- 製造方法や出来映え(酒質)を適正かつお客様にわかり易く表現するように、当委員会が審査します。それぞれの蔵元の個性が統一基準の下で明らかになります。
各社、対象とする商品に関する原料や製造方法など製品の基本情報を添えて、味・香りに関する商品の特長やセールスポイントとして表記したい特性の審査を申請する。
- 1.原料・製法、酒質表現などの評価申請項目の確認。味・香りに関する特長表現の確認。
- 2.「酒質の定義」を参照しながら、提出品の各酒質評価内容(項目の特長)を設定する。
- 3.項目を盛り込んだ評価シートを作成。
原料・製造方法に関する情報を明確化することはもちろん、味覚表現も適切な味を申請しているかなど、プロファイリング法に基づき書類審査を行います。味覚表現項目は「すっきりした」など味に関して28種、「芳醇な香り」など香りに関して13種、合計41種の決められた統一基準に照らし合わせながら審査していきます。
- 旨みある
- すっきりした
- コクがある
- 豊かな味わい
- 軽快
- など28種類
- 上品
- 華やか
- 芳醇な香り
- 熟成呑
- おだやか
- など13種類
酒質審査委員会から選定された審査員が、評価シートをもとに味や香りをみる官能評価を実施。
- 1.総合評価、評価点数、コメントをもとに各項目の認定について協議。
- 2.申請項目以外の特長で認定できるものがあるかを確認し、各社の結果をフィードバック。総合評価で品質が不合格の場合はその旨を通知。認定基準を満たさない項目は、酒質表現として使用不可。
灘研会員のうち特に豊富なキャリアを積み優れた技術を有する技術者や研究者たちが、審査員として選定され、厳正なる審査を実施します。
認定協議で、審査員が認めた酒質表現・評価のみが商品に記載可能。
厳しい審査に合格したものには委員会の推奨マークが付与されます。