きょうかい6号酵母

【English】
Association Yeast No. 6 (Kyōkai No. 6)

きょうかい6号酵母は、秋田県の新政酒造で昭和10年頃、小穴らによって分離された。おだやかで澄んだ香りを発し、湧付前後に果実様の芳香を放つ。発酵力も旺盛で、製成酒に芳香を付し旨味をえる。TTC染色は赤色でパントテン酸の要求性はプラス、巨大集落は中央が凹み、細い放射状のヒダがある。糖の消費もよく上面発酵的な性質を多く備えている。現在も日本醸造協会から頒布されているきょうかい酵母としては最古のものである。