雑味

【English】
Unpleasant (“extraneous” ) taste

清酒の味覚のうち、きたない味・不快な味などを総称した味であり、清酒の欠点を指摘する用語として用いられる。単に雑味あるいは雑味が多い(酒)などと表現する。

雑味の成分は主として清酒中の苦味成分であると考えられている。苦味成分は清酒の味の構成要素として適度に存在することにより味に深みを感じさせる要素であるが、他の味の構成要素である甘味・酸味・旨味・塩味との調和が崩れて苦味が強すぎる場合は雑味が多い酒として欠点とされる。

逆に、雑味のない酒は良い酒とされており、長所を表す用語として「きれい」、「なめらか」、「まるい」などの表現を用いる。