皆造

【English】
Kaizō: the formal end of the year’s brewing

その年(BY:醸造年度)の清酒上槽をすべて完了し、製造した清酒および酒粕の数量の総計を確認して最終検定を受けた時点を皆造といい、最終検定を一般に皆造検定という。

寒造りを主体とする酒造場は、農閑期、漁閑期ともなる晩秋から、酒造工全員が一緒に生活を共にして酒造りを始め、早春の頃に皆造を迎える。皆造日には、その年も無事に酒造りが終了したことを祝って皆造祝いを催す習慣がある。皆造日を境として、杜氏と少数の火入れ作業員以外の酒造工は帰省するのが通例であった。

四季醸造工場では、BYをまたいで連続醸造するので、BYの皆造は書類上のものであり、夏休み前の最終検定が事実上の皆造である。