きょうかい7号酵母

【English】
Association Yeast No. 7 (Kyōkai No. 7)

1946年に長野県の宮坂醸造㈱より分離され、真澄酵母ともいわれる。きょうかい6号酵母に類似し、TTC染色は赤色である。巨大集落は中央が凹み粗い放射状の襞がある。糖の消費はきょうかい6号酵母より劣るが香気は華やかで吟醸香が高い。性質は下面酵母的(呼吸能が比較的弱く、発酵能が強く、皮膜形成性がやや弱い)で、現在最も多く使用されている。

無機窒素原培地で35℃における培養においてパントテン酸を必須に要求し、β-アラニンによっては代替されないが、他の清酒酵母は同条件でパントテン酸を要求してもβ-アラニンで代替し得る。なお25℃以下の培養においてはβ-アラニン培地で増殖が可能であり、他の清酒酵母(主にきょうかい6号酵母)ときょうかい7号酵母を識別することが可能で、きょうかい7号酵母の純度を測定することができる。