灘五郷酒造組合

【English】
Nada Go-gō Sake Makers’ Association

戦前の灘五郷では、各郷(村の集合体)ごとに独立して業務を行っていたが、第二次世界大戦の進行にに伴い、1943年6月〈酒類業団体法〉が制定され、これを機会に整理統合して旧「灘五郷酒造組合」が設立された。戦後、1948年3月に同法が廃止され、本組合は一時解散したが、業界のよりどころとして引き続き「灘五郷酒造協会」が設立された。

1948年9月に、〈中小企業等工業組合法〉に基づく「灘五郷酒造協同組合」が設立され、さらに、1953年2月〈酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律〉の制定により、協会は再び「灘五郷酒造組合」となり、今日に至っている。

第二次世界大戦により大半を消失した灘五郷の酒造業は、各社の旺盛な復興への企業努力により生産量も徐々に増え、組合員数も復活した。そして、1995年の阪神大震災により、またしても甚大な被害を受けたがこの難局も乗り越え、設立以来幾度かの変遷を経て、引続き当組合は、灘五郷及び広く清酒業界のために尽力している。