圧搾機

【English】
Filter press

圧搾して酒と酒粕に分離するのに使用する機械である。1960年代に自動醪圧搾機が出現するまでは、水圧(油圧)式圧搾機が多く使用された。

自動醪圧搾機は醪のろ過、圧搾を連続して行い、粕離しが簡単で労力を軽減できるため急速に普及した。構造はろ過板と圧搾板が交互に組み合わされて、圧搾板はゴム質または樹脂製の空気袋を内蔵し、醪を全面均等に圧搾できる仕組みになっている。醪はポンプによって圧入・ろ過され、その後、空気袋に圧縮空気を送入し自動的に圧搾する。圧搾終了後、ろ過板を開枠して酒粕を取り出す。

水圧(油圧式)の構造は門型の鉄枠の内側に酒槽を据え、中央上部より加圧する仕組みになっている。螺旋式の圧搾機は、水圧式より以前によく使用されたもので、水圧機ラムの位置に太いジャッキ型ねじを置き人力で回転して圧力を加えるが、この方式は締めた時だけ圧力が働き、放置すれば圧力が下がる欠点があった。

圧搾機

圧搾機